ピアノの情報ブログの使命は、あらゆるピアノの情報を共有し、皆様の素晴らしいピアノライフを応援することです。

【調律師・技術者向け】
武内順一氏に学ぶ「大屋根」の役割と安全な開閉技術

グランドピアノの響きを左右する大屋根。
その音響的な役割から、開閉時の身体の使い方、
支え棒の扱いまで、技術者の視点から学びます。

武内順一氏

武内順一氏について

長年にわたりピアノ技術の第一線で活躍し、
国内外の著名演奏家やコンサートを支えてきた
日本を代表するピアノ技術者の一人です。

「ピアノトーク」シリーズでは、
ピアノの構造や音づくり、整調・整音など、
日々の技術業務にもつながるテーマを
技術者の視点からわかりやすく解説されています。

① 大屋根は「音量」だけではない――響きを左右する開閉の意味

グランドピアノの大屋根は、単にピアノ内部を保護するための蓋ではありません。
演奏時には、弦から放たれた音をどのように客席・室内へ導くかという、
音響上重要な役割を担っています。

武内氏の「ピアノトーク7」では、
グランドピアノの大屋根を開けることによって得られる
響きの違いについて解説されています。

大屋根を開けることで、ピアノ本来の響きを引き出す

グランドピアノは、大屋根を開けた状態で
豊かな響きが得られるように設計されています。

特に注目したいのが倍音の聴こえ方です。
ピアノの音は基音だけで構成されているわけではなく、
さまざまな倍音が重なり合うことで、
明るさや輝き、奥行きのある音色として感じられます。

大屋根を閉じた状態では、
こうした高次の響きが十分に室内へ放射されず、
結果として音の広がりや華やかさが失われることがあります。

技術者としてお客様のピアノを確認する際には、
「どのような状態で演奏されているのか」
という視点も重要です。

調律・整調・整音を適切に行っていても、
普段から大屋根を閉めたまま演奏していれば、
演奏者が本来の響きを十分に感じられていない可能性があります。

「音が大きいから閉める」だけではない、環境との関係

大屋根を閉める理由として、
「近所への音漏れが気になる」というケースがあります。

しかし、屋根の開閉だけで室外への音の問題を
すべて解決できるわけではありません。
建物の構造や窓、ドアなど、
部屋そのものの遮音性能も大きく関係します。

技術者としては、ピアノそのものだけを見るのではなく、
「どのような部屋で、どのような状態でピアノが使われているのか」
まで確認することが、お客様への適切なアドバイスにつながります。

▲ 武内順一氏「ピアノトーク7」


② 大屋根を「どう開けるか」――技術者自身が知っておきたい安全な操作

大屋根の開閉は、お客様だけでなく、
調律・整備の現場でも日常的に行う作業です。

しかし、大型のグランドピアノでは大屋根そのものに重量があり、
持ち方や身体の位置を間違えると、
手指や腰、関節などへの負担につながります。

武内氏の「ピアノトーク8」では、
腕力だけに頼らず、身体全体を使って
大屋根を安全かつスムーズに操作する方法が紹介されています。

ポイント① 「腕」ではなく「下半身」を使う

大屋根を持ち上げる際、
腕の力だけで引き上げようとすると、
必要以上に力がかかります。

膝を使い、身体全体を上下させるようにして
大屋根を持ち上げることで、
より少ない力で操作することができます。

特に最初の段階では、
いきなり全開まで持っていくのではなく、
まず半開程度まで安定させることがポイントです。

ポイント② 大屋根との距離を近づける

重量物を身体から離した状態で持つほど、
大きな力が必要になります。

大屋根のカーブに身体を近づけ、
両手を広げて支えることで、
より安定した状態で持ち上げることができます。

これは調律師が日常の作業で
身体への負担を減らすという意味でも、
参考になるポイントではないでしょうか。

ポイント③ 前屋根は中央から操作する

前屋根を開ける際には、
端を持って無理に持ち上げるのではなく、
中央の開閉部分を持って操作することが重要です。

端から持ち上げることで屋根に余計な力が加わり、
蝶番や固定部分などに負担をかける可能性があります。

日常的に扱う部分だからこそ、
「正しい持ち方・動かし方」を意識することが
ピアノを長く良い状態に保つことにもつながります。

ポイント④ 支え棒は、屋根を安定させてから操作する

大屋根を持ち上げながら、
同時に支え棒を操作するのは危険です。

まず大屋根を所定の位置まで持ち上げ、
安定した状態を作ってから支え棒を操作します。

支え棒を受け皿に入れる際には、
屋根との位置関係を確認しながら、
無理な姿勢にならないよう注意します。

ポイント⑤ 支え棒と大屋根の角度を確認する

支え棒を使用する際には、
大屋根と支え棒ができるだけ直角に近い状態になるよう、
受け皿の位置を確認することが重要です。

大屋根を安全に支えるためには、
単に「棒を入れればよい」のではなく、
屋根と支え棒の位置関係まで確認することが必要です。

▲ 武内順一氏「ピアノトーク8」

技術者だからこそ、実機で確認したい「大屋根」の違い

大屋根の開閉による響きの変化は、
実際のグランドピアノで聴き比べてみることで、
より明確に感じることができます。

グランドギャラリー岡崎では、
アップライトピアノ・グランドピアノ合わせて
150台以上のピアノを展示しております。

メーカーやモデルによる音色の違いはもちろん、
大屋根の開閉による響きの変化や、
タッチ・整調状態による違いなど、
実機を比較しながらご確認いただけます。

調律師・技術者の皆様の
視察・技術研究・情報交換を目的としたご来店も歓迎しております。

【調律師・技術者向け】
情報交換・学びのコミュニティ

✔ 調律・整調・整音について学びたい
✔ 技術者同士で情報交換したい
✔ セミナーや勉強会の情報を知りたい
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調律師・技術者の皆様に向けて、
技術情報やピアノに関する情報、
勉強会・セミナーなどの情報を配信しています。

技術者同士のつながりを広げたい方、
日々の技術をさらに深めたい方は、
ぜひご参加ください。

※動画は武内順一氏による「ピアノトーク」シリーズをもとにご紹介しています。

【調律師・技術者向け】
武内順一氏のピアノトークを一挙紹介

ピアノのお手入れ方法から温湿度管理まで。
お客様への提案に役立つ知識を動画とともにご紹介します。

武内順一氏

武内順一氏について

長年にわたりピアノ技術の第一線で活躍し、
国内外の著名演奏家やコンサートを支えてきた
日本を代表するピアノ技術者の一人です。

今回ご紹介する「ピアノトーク」シリーズでは、
技術者の視点からピアノの仕組みや音づくり、
整調・整音の考え方などをわかりやすく解説されています。

① 間違ったお手入れを防ぐ!鍵盤とボディの清掃指導

お客様ご自身で行う日常的なお手入れについて、
的確なアドバイスを行うことも調律師の重要な役割です。

特にアクリル製やプラスチック製の鍵盤にアルコールを使用すると、
ひび割れの原因となる場合があります。

鍵盤は固く絞った柔らかい布で拭くこと、
またボディは一度に広範囲を拭かず、
少しずつ作業することが美しく仕上げるコツです。

ペダル周辺やチューニングピン周辺のお手入れ方法についても紹介されています。


② 日本の気候からピアノを守る!温湿度管理の伝え方

ピアノは木材やフェルトなどの天然素材で作られているため、
温度や湿度の変化によって状態が大きく左右されます。

理想的な環境は温度20℃、湿度50%前後ですが、
実際には温度20~28℃、湿度40~60%程度を目安に管理すると安心です。

冬場の乾燥や夏場の高湿度がピアノへ与える影響についても、
わかりやすく解説されています。

「人が快適に感じる環境は、ピアノにとっても快適な環境である」
という考え方は、お客様にも伝えやすい内容です。

動画で学んだ内容を実機で確認してみませんか?

グランドギャラリー岡崎では、
アップライトピアノ・グランドピアノ合わせて150台以上を展示しております。

温湿度管理による音色の変化や、
整調状態によるタッチの違いなども実際に比較していただけます。

技術者の方の視察や勉強目的でのご来店も歓迎しております。

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同業者とのつながりを広げたい方、
技術をさらに深めたい方はぜひご参加ください。

※動画は武内順一氏による「ピアノトーク」シリーズをもとにご紹介しています。

【調律師・技術者向け】
武内順一氏のピアノトークを一挙紹介

調律・整調・整音からピアノの配置提案、アクション構造まで。
現場で役立つ知識を動画とともにご紹介します。

武内順一氏

武内順一氏について

長年にわたりピアノ技術の第一線で活躍し、
国内外の著名演奏家やコンサートを支えてきた
日本を代表するピアノ技術者の一人。

今回ご紹介する「ピアノトーク」シリーズでは、
技術者の視点からピアノの仕組みや音づくり、
整調・整音の考え方などをわかりやすく解説されています。

① 「調律・整調・整音」それぞれの役割とは?

一般のお客様は「調律=音程を合わせる作業」と認識されていることが少なくありません。
しかし実際には、
調律・整調・整音という3つの仕事によって、
ピアノ本来の性能が引き出されています。

お客様とのコミュニケーションの中で、
音色やタッチの好みを引き出すヒントにもなる内容です。


② 壁ピタ配置はもったいない?音響を活かす設置提案

アップライトピアノの多くは壁に沿って設置されていますが、
響板から放たれる豊かな響きを十分に活かせていない場合があります。

壁から少し離す、
コーナーに配置する、
上前板を開けて演奏するなど、
お客様へ提案できるアイデアが多数紹介されています。

グランドピアノのレイアウト提案についても参考になる内容です。


③ アップライトとグランドのアクションの違い

お客様から
「アップライトとグランドは何が違うの?」
と質問された経験はありませんか?

本動画では、
グランドピアノに搭載される
「レペティションレバー」の役割を中心に、
両者の違いをわかりやすく解説しています。

接客や販売の現場でも活用できる内容です。


④ 鍵盤の高さと深さを決める職人技

鍵盤の高さや深さは、
わずか0.1mm単位の調整によって決定されています。

パンチングペーパーによる調整や、
技術者の感覚に頼る部分など、
普段なかなか語られることのない裏側が紹介されています。

若手技術者の方にもぜひご覧いただきたい内容です。

動画で学んだ内容を実機で確認してみませんか?

グランドギャラリー岡崎では、
アップライトピアノ・グランドピアノ合わせて150台以上を展示しております。

動画内で紹介されている
アクションの違いや音色の違い、
整調状態によるタッチの違いなども実際に比較していただけます。

技術者の方の視察や勉強目的でのご来店も歓迎しております。

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同業者とのつながりを広げたい方、
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※動画は武内順一氏による「ピアノトーク」シリーズをもとにご紹介しています。

お客様の声

                   

我が家に新しい響きをもたらしてくれました。

留学時代の恩師も、来日の際に弾きにいらして下さり、お墨付きを頂きました。グランドギャラリーでの出会いを大切にしていきたいです。

                       

東京都 スタインウェイ B211

さらに詳しく

専任スペシャリストがサポートします。リモート相談、ライブでピアノの音色と映像を確認できます。

グランドギャラリーの専任スペシャリストがピアノに関するお悩み事の解決をサポート。カテゴリー別でピアノ選びもカンタン。ご自宅に居ながら、ビデオ通話や動画を通じて、ピアノの状態や音色をご確認頂けます。

その他、技術、物流、税務など各部門のスぺシャリストがサポートします。

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